第59回全飲連全国山口県大会
アフターコロナの業界に弾みをつける大会に

飲食業界復興の狼煙は山口から 集え山口へ! 

 
 
  山口県飲食業生活衛生同業組合 理事長
青木 光海 大会実行委員長
全国飲食業生活衛生同業組合連合会
  森 川  進 会長代行  

 「飲食業界復興の狼煙は山口から 集え山口へ!」をキャッチフレーズに、第59回全飲連全国山口県大会が5月25日(水)、山口県下関市の下関市民会館で開催されました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2回の延長を余儀なくされ、昨年11月にコンパクトに開催された前回のぐんま高崎大会から半年が経過。約1200人の参加者を得て、万全のコロナ感染症対策のもとで行われました。
 ウェルカムアトラクションは、バイオリン・フルート・ピアノで構成する『ソレイユトリオ』による演奏。「山口は源平合戦の決戦の地、明治維新の先駆けとして日本の原動力になってきました」と、明治維新を牽引した吉田松陰の妹ふみを主人公にしたNHK大河ドラマ『花燃ゆ』のテーマ曲が会場に響き渡り、大会に花を添えました。

●8ブロックごとに全国の飲食組合の代表を紹介
 井上富義大会委員長による「開会宣言」で式典が開幕。冒頭、司会者より4月に山口県飲食組合に瀬戸内海のハワイと言われる周防大島町に大島支部という新たな仲間ができたことが報告され、全組合員を挙げてのおもてなしが強調されました。
都府県組合の代表者紹介では、8ブロックごとに組合理事長が紹介され、同時に客席の組合員の皆さんがスクリーンに映し出されるという演出で会場を盛り上げました。
 「大会旗入場」では、山口県の林勲青年部会長が先導し、緒方優一郎副会長が旗を掲げながら客席を通って壇上へ。林勲青年部会長から青木光海実行委員長の手を介して、大会旗が森川進会長代行に手渡されました。
 続く「国歌独唱」では、山口県宇部市出身の声楽家・新造太郎氏の美しい歌声がおごそかに会場に響き渡りました。

●前大会の深堀大会実行委員長はじめ物故者へ慰霊 
 昨年の全国ぐんま高崎大会の大会実行委員長である深堀達義群馬県理事長が、全国大会開催という悲願成就から2カ月後の今年1月に逝去されました。故深堀理事長をはじめ、全飲連の飲食組合発展に尽力されお亡くなりになられた関係者の方々に対し黙禱が捧げられました。

●おいでませ、山口へ。下関へ
 青木光海大会実行委員長が、大会開催にあたり行政の首長やご来賓、コロナ禍で大会の準備をしてきた山口県の組合員に感謝を述べました。全国から約1200名の飲食組合の仲間を迎え、“集うは想いであり、力であり、意志である”。この大きな意志を内外に発信し、歴史を振り返った時に、山口県大会からコロナの潮目が変わったと言ってもらえるような記憶に残る大会にしたいという熱い思いを込めた挨拶をしました。
 続いて森川進大会会長が、コロナ禍という極めて困難な時期にもかかわらず、本日の開催を迎えることができたことへの敬意と感謝を山口飲食業組合に対し述べました。「全飲連の大会事業の目的は、全国各地域での飲食業界に関する諸問題等、いただいた意見や要望を中央に反映させるべく、組合組織の発展と業界の振興、組合員の経営の安定を図り、幅広く全国組合員の皆様方の要望交換の場となる重点事業と位置付けています。約3カ年にわたるコロナ禍で飲食業界を取り巻く環境が著しく変化する中、感染症防止対策をはじめとする今後の対応に加え、ロシアのウクライナ侵攻による原油高で、我々飲食業者は仕入れ原材料の高騰等、経営に改善の兆しが見えてきません。こうした社会情勢への変化等の解決を図るため、今こそ組合組織が一丸となり、第59回全国山口県大会を開催させていただくことは、誠に意義深いものがあります」と述べました。

●来賓の方々からのご祝辞
 厚生労働大臣後藤茂之様(代理:厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生課長 成松英範様)、山口県知事 村岡嗣政様、前参議院議員木村よしお様(代理:奥様の木村ひさ子様)よりご祝辞を頂戴しました。さらに、元内閣総理大臣で衆議院議員の安倍晋三様からお祝いのビデオレターが披露され「街の賑わいや活性化を担っている飲食業界がエンジンとなれるよう我々政治家も頑張ります」とメッセージが送られました。

●永年のご功労に対し各種表彰
▷厚生労働省医薬・生活衛生局長表彰 22名
▷(一社)全国生活衛生同業組合中央会理事長感謝状 31名
▷全飲連会長表彰 110名
▷全飲連会長特別感謝状(愛知県飲食組合蒲郡支部・静岡県飲食業組合島田支部)
▷前回開催地感謝状・記念品贈呈(群馬県飲食業組合)
 林芳正外務大臣よりお祝いのビデオレターが披露され、表彰者の皆さんの功労に対し謝辞を述べました。

●大会宣言提案説明・大会宣言決議
 中田正己全飲連副会長(三重県理事長)より、「大会スローガン」と「大会宣言」が力強く読み上げられ、決議されました。

●次回開催地は熊本 
 守屋博司全飲連副会長(岡山県理事長)より、第60回全飲連全国大会が復興支援大会として、令和5年6月14日に熊本県熊本市で開催されることが発表されました。熊本県の横山佳之理事長が、大地震により洪水等で大きな被害を受け、続いてコロナ禍に見舞われるなど、飲食業界が立ち直るにはまだ時間がかかりそうだが、節目の大会を成功させ地元飲食業界の活性化につなげたいと、大会キャッチフレーズを『熊本地震からの復興・発展の未来…共にその先へ』と発表。熊本県飲食業組合の組合員の皆さんがPR活動のため登壇しました。サプライズに熊本県の営業部長くまモンが駆け付け元気なダンスを披露し会場を盛り上げました。
 その後、壇上では大会旗が青木大会実行委員長から森川会長代行、そして、横山熊本理事長の手に渡されました。
 最後の「閉会のことば」では、山口県の中谷副理事長が、事務局スタッフの労をねぎらい、式典の幕を閉じました。